肩こりを「親ゆづり」とか「持病」だと思って

更にもう一つ気がついてほしいことは、その診断は“部分”

に対しておこなわれるということです。

あなたが「肩こり症」だったします。

肩こりでは、病院へ行っても相手にしてくれません。

なぜなら、肩こりでは診断のしようがないし、

病名の決定もできないからです。

ですから、多くの人は、肩こりを「親ゆづり」とか「持病」だと思って、

あきらめてしまっているのです。

ところが、この肩こりというのは、“おなかがすいた”

というのと同じ信号なのです。もちろんこの信号は単純ではありませんから、

どの栄養素が不足していると、あそれとも全く

別の注意信号なのかわかりませんが、とに角、

何らかの異常があるということです（肩こりは、多くの場合、

なんらかの原因で血液循環が悪くなり、酸素が不足しはじめているという

信号と考えてもよいでしょう）

たとえば、たかが肩こりぐらい、と信号を無視します。

次におこるのは「頭痛」とか「腰痛」です。

これも、また無視したとします。

からだの方は、異常があるから信号を送っているのに、

それらをことごとく無視されますので、もっと強烈な信号を送りはじめます。

それはからだの弱いところに、いろいろな障害となってあらわれます。

高血圧や糖尿といった症状から、更に進んでは、脳卒中、狭心症、

ガンというように、生命を脅かすまでの激しい信号にまでなるのです。

ここであわてふためいて、病院へかけこむことになります。

そして、部分的な治療がはじまるのです。

 

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